かわいい我が子が生まれたのに、イライラばかりで子育てが楽しくない…多くのママがそんな悩みを抱えています。
「誰も協力してくれず、一人で子育てをしているみたい」
「夫のささいな言動に何故かイライラする」
「子育てに口出しはするのに、手助けはしない」
理由の分からないイライラに悩んでいる時に、旦那から「なにを怒っているの?」と言われると、何故かカチンときて夫婦喧嘩に・・・
そんな体験はありませんか?
産後に戸惑ったこと
旦那が好きな事ばかりしている
泣いている子供をあやしながら、料理をしたり、洗濯をしたり、片づけをしたり…ママが時間に追われて必死になっているのに、旦那はのんびりとくつろいでいる。
手が離せない時に子供が泣いていて、旦那が「泣いてるよー」とスマホを見ながら声をかけてくる。
カチン!と来て、つい口論になってしまうケースもあります。
自分は家事に育児に追われて好きな事が出来ないのに、旦那が目の前でのんびりと過ごしているのを見ると、悲しみを通り越して怒りが湧いてくる事があります。
怒りが収まったあとの自己嫌悪の嵐に涙が出ることも。。。
産後2年間くらいの間は、もっとも離婚が増える時期です。
「産後クライシス」とも呼ばれ、社会問題へと発展しています。
気分が落ち込みやすい、涙もろい
出産まではそれほど感情の起伏が激しくなかったのに、産後はちょっとした事ですぐに涙が出たり、落ち込んだり。
涙腺がゆるくないはずなのに、自分の事でなくても涙が出る事も。
産後、自分の変化に戸惑うママさんは大勢いるのです。
責められている気がする
家族や周りが何気なく発した言葉が、自分を責めているように感じてしまう事があります。
先日、我が家でこんな事がありました。
生後3か月の次男を義父が抱っこした時、次男がにこっと笑いました。
義父が「抱っこでこんなにニコニコするなんて、普段あまり抱っこされていないからかな」と。
本人からしたら、責める言葉ではなかったのでしょう。
でも、「普段ほったらかしているんじゃないか」と言われたように感じて、悲しくなりました。
何だか自分ではないみたい・・・どうして?
産後に感情のコントロールがうまくいかないと、ホルモンバランスが乱れているからだと、よく言われています。
産後ママが孤独や不安を感じてしまうのは、「エストロゲン」と呼ばれる女性ホルモンが原因です。
これは胎内で赤ちゃんを育てる働きを持つため、出産をした後は急激に減っていきます。
エストロゲンの激減により、神経細胞が働きを変えてしまう事で、産後ママは孤独感や不安感を感じてしまいます。
感情起伏の原因⇒NHKスペシャル ママたちが非常事態!?
何故そんな仕組みがあるの?
動物は子育てをする時、母親や夫婦で子育てをします。
では人間はどうでしょうか?
人間は進化を遂げるなかで、自分ひとりではなく、皆で協力して子育てをするという子育て方法を確立しました。
つまり、誰かに子育ての相談をしたいとか、子育ての協力をして欲しいと感じるのは人間の本能ともいえます。
ですが、昨今の日本は核家族化が進み、都市部への人口集中もあり、生まれ育った地域とは違う地域で子育てをする人が増えました。
アパートやマンションで生活する世帯も多く、昔のような隣近所みんな顔見知り、という状態ではなくなりました。
知らない土地で近所付き合いもなく、親にも頼れない。
旦那も仕事で家にはいない…そんな状況下で、同じ気持ちを分かち合えるママ友を求める人も多いのではないでしょうか。
夫と協力したいのに…
夫のささいな言動にイライラしてしまうのは、「オキシトシン」というホルモンが関係しています。
オキシトシンは、我が子や夫への愛情を強める作用がある一方で、他者への攻撃性を強めてしまう作用もあります。
育児に協力的ではない夫も、攻撃対象として認識されてしまうのです。
解決するには?
夫婦で協力して子育てが出来れば一番良いですが、夫がママの気持ちに耳を傾けて、その気持ちに寄り添って理解を示してくれるだけでも、ママの気持ちはぐっと楽になります。
オキシトシンを愛情を強めるように働かせるためには、夫の態度が重要です。
夫がママの話を真剣に聞くだけで、ストレスが緩和されてリラックスできるのです。
「子は親の鏡」と言いますが、ママが不安だと子供も不安になりますし、ママの幸せは子供の幸せでもあります。
イライラや不安は、あなたのせいではありません。
感情が不安定になってしまう仕組みを頭の片隅に置く事で、気負わず、少しでも気持ちが軽くなるといいですね。