子供がハイハイを卒業して自由に歩き回れるようになると、ママが気にし始めるのがトイレトレーニングです。
2歳前にオムツが外れた子を見て焦りを感じたり、親や祖父母から
「まだオムツが外れないの?」
と言われて落ち込んだり、私自身も身に覚えがあります。
ですが、親や祖父母の言う「昔」は、布オムツが主流だった頃の話です。
昔の布オムツは、現在の通気性の良い紙オムツと違って、蒸れてつけ心地もあまり良くなかったのでしょう。
多くの子供は、1歳前後でオムツが外れていました。
いつまでもオムツが外れないのは、親の怠惰という印象が強くあったようです。
昔も今も、子供の身体機能は変わらないはずなのに、時代の流れとともにオムツが外れる年齢が遅くなってきています。
昔と比べて、子供を中心としてトイレトレーニングを進める事が多くなったからでしょうか?
進め方に悩むママも多いトイレトレーニングについて、体験談を交えてご紹介しようと思います。
トイレトレーニングはいつから始める?
早くから保育園に通っている子は、2歳前後でトイレの練習をはじめる場合が多いようです。
我が家の長男はのんびり屋ですが、保育園の2歳児クラスに進級した時、ほかの子がトイレでおしっこするのを見て、トイレでの排泄に自ら挑戦するようになりました。
周りのママに話を聞いた時には、
「幼稚園に行くから、2歳前に外したよ」
「上の子の様子をみて、下の子も早くからトイレに座るようになった」
「子供が興味を持つようになるまで待ってる」
と、反応は人それぞれでした。
一般的には、最近の子の多くは2歳半から3歳くらいでオムツを卒業するようですが、個人差も大きいです。
実際に、我が子のオムツが外れたのは4歳近くになってからでした。
トイレトレーニングに適した時期
オムツの卒業は、親の努力や子供の意志だけで外れるものではなく、子供の発達が鍵を握っているのです。
子供の膀胱の発達と、脳の発達がオムツ外しには必要なのです。
新生児期~乳児期前半(生後6ヶ月頃まで)
まだ膀胱にはおしっこをためておけません
↓
乳児期後半(生後1歳すぎまで)
おしっこが膀胱にたまる感覚がわかり始めます
↓
幼児期前半(1歳すぎ~3歳頃まで)
膀胱におしっこがたまることを、「おしっこしたい」感覚だと認識しはじめます
↓
幼児期後半(3歳~5歳頃まで)
がまんできるようになり、昼間のおしっこが自立します
トレーニングを早く始めると早くオムツが外れる?
トイレトレーニングは早く始めた方が早くオムツが取れる、とよく言われますが、膀胱にある程度のおしっこを溜めておけるようになるのは、2歳頃です。
早くからトイレトレーニングを進める事は悪い事ではありませんが、子供の体の成長が伴わなければ失敗が多くなります。
失敗を重ねるとママも大変ですが、子供の自信もなくなってきてしまいます。
また、トイレを気にするあまりに、短時間に何度もトイレの声掛けばかりして、気付けばもう夕方になっていた・・・なんて事も私は実際にありました。
子供本人より、ママの方が「早くオムツを外さなきゃ!」と焦ってしまうようです。
なかには、オムツを外すために自宅では下半身を裸のままにして、無事にオムツを外せたママもいます。
ですが、失敗ばかりしてイライラしながら過ごすよりも、
「失敗したら、ちょっとトレーニングを休もう」
くらいの気持ちで臨んだ方が、精神的に楽かもしれません。
短期間で確実にオムツを卒業させたい!というママさんには、膀胱が発達してある程度おしっこを我慢できるようになる3歳頃がおすすめですよ。
トイレトレーニングの進め方
「おしっこ」「うんち」を教えよう
トイレトレーニングを始めるとき、子供自身がおしっことうんちを認識出来るようにします。
オムツ交換の時に、おしっこやうんちが出た事を言葉にして子供に伝えるようにしてみてください。
何度か続けると、子供も認識出来るようになります。
子供の様子をよく観察しよう
トイレでの排泄経験がない子供にとって、おしっこが出るという感覚自体が掴めません。
子供がもぞもぞしていたり、そわそわと落ち着かない様子がみられたりしたら、おしっこのサインかもしれません。
おしっこの量が増える2歳頃になると、オムツにおしっこをした音で気付く事もあるかもしれません。
子供のサインを見逃さず、タイミングに合わせて
「おしっこが出るね」
「ちーが出たくなったんだね」
と声掛けをしていく事で、子供が自分からおしっこが出た事を知らせてくれるようになります。
オムツが濡れると気持ち悪い、を教えよう
トイレトレーニングをしていると「オムツが濡れてると気持ち悪いね」と声をかける事が多いですが、濡れる=気持ち悪いという感覚は子供には分かりません。
実際、うちの長男は、おしっこで濡れたオムツ=温かいと感じていたようで、濡れたオムツを変えようとせずに、いつまでも履いていました。
気持ち悪い、気持ち良いを言葉で伝える事は難しいですが、オムツ交換の時にママやパパが伝えていくようにすると良いですね。
真似したい気持ちにさせよう
トイレに行かせたいばかりに、ついつい無理やりトイレに座らせようとしてしまう事があります。
でも、無理やりは逆効果で、トイレを嫌がる原因になることも。
子供は大人の真似をしたがるものです。
真似したい!という気持ちになるように促してあげると良いです。
ママがトイレに行く時に、「ちーに行ってくるね」と言葉をかけてあげたり、時にはおしっこの様子を見せたり、子供の好きなものをトイレに置いたりしながら、まずはトイレに行くように促してあげましょう。
この頃になると、トイレトレーニング用のパンツが履けるので、子供自身がパンツを脱いだり履いたり出来ますね。
達成感を与えてあげましょう
まずは、トイレに座れたら褒めてあげましょう。
子供が好きなシールをご褒美として貼らせてあげるのも良いですね。
我が家では、トイレにシール台紙を貼って、トイレに座ったり、おしっこが出来たりしたらご褒美にシールを貼らせていました。
大好きなキャラクターのシールだったので、子供もシールを貼るのが楽しみで、ゴールまでシールが貯まった時のご褒美も楽しみに、進んでトイレに行くようになりました。
スムーズにトイレでおしっこが出来るようになる子もいれば、何度か出来たけど、またトイレに行かなくなってしまう子もいます。
出来たり、出来なかったりを繰り返しながらも、確実に出来るようになります。
子供にとっても、頑張り続ける事はエネルギーを使いますので、ママも焦らずに見守ってあげましょう。
のんびり屋な息子
我が家の長男は、何事も周りの子供たちより少し遅めでした。
周りから、「○○が出来るようになった」という話を聞く度に、内心焦って、時に息子を急かしたり、怒ったりする日々。
トイレも、興味を持って座るようになったのは2歳前で、何度かおしっこが成功したものの、寒い季節になってオムツに逆戻りしました。
ご褒美シールも試していましたが、やはり「寒い」と言ってトイレには行かず。。。
子供自身が「トイレに行かなきゃ!」と意識するようになったのは、雪解けの3歳8ケ月頃。
保育園のお友達がみんな、パンツを履いているのを見た時でした。
オムツは自分ばかりで、恥ずかしくなったようです。
それからは、失敗はするものの、トイレでおしっこをするようになり、ウキウキしながらご褒美シールを貼っていました。
そして完全にオムツが外れたのは、4歳になる少し前です。
トイレトレーニングは、個人差がとても大きいものと分かっていても、ママにとってはプレシャーになったり、焦ってしまったりしますよね。
本当は、誰かと比べる必要はないのです。
たまには、ママも子供と同じ歩幅で歩いてみる事も必要なのかもしれませんね。