昔は、習い事といえば、ごく一部の限られたものでした。
最近では、何でも覚えるのは早い方が良いという風潮のためか、赤ちゃんが生まれるとすぐに習い事の検討をはじめ、気付けばあちこちからDMが来るようになりました。
対象年齢も0歳からの習い事が多くなり、習い事をしている赤ちゃんを見て「うちも習い事をした方が良いの?」と悩んでしまうママもいるのでは?
ここからは、習い事をする事による利点や欠点、習い事を検討する時の注意点や子供に与える影響などを、実体験を交えてお伝えしようと思います。
幼少期から習い事をさせる利点と欠点は?
- ≪欠点≫
習い事は種類が多い・・・何を選んだらいい?
定番の習い事としては、そろばん、塾、スイミング、体操、ピアノ、サッカーなどが挙げられます。
英語やダンスは、今や授業の必須科目となったため、習い事として通う子供が増えました。
近年、IT技術が発達したことで、幼少期からIT機器に触れる機会が多いためか、パソコン教室やプログラミング教室に通う子供も現れました。
また、料理教室、レゴスクールやサイエンス教室など、一風変わった習い事も人気を集めています。
習い事を選ぶ時に、子供は何が得意なのかを考えてみる事も必要です。
何か1つでも得意な事があれば、子供にとっては自信に繋がります。
苦手なものをなくさせたい!は、ちょっと待って。
子供から言い出したのならOK
→自分から苦手なものを克服するために「この習い事をしたい」と言い出したのであれば、問題ありません。
苦手意識を克服しようとするのは、立派な事です。
でも、親が親切心で「この子はこれが苦手だから」と、無理に習い事をさせるのは、子供からしたら余計なお世話になってしまいます。
親が無理やり習わせても、期待通りの効果は得られません。
自主的な習い事ではないと、行きたいないと言って泣きわめく子供もいますよね。
泣く子を無理やり通わせる親にとっても負担ですし、子供にとってもストレスとなり、お互いの精神的にも良くありません。
無理にでも継続させて身に付けばまだ良いですが、強制された習い事はほとんどの場合が身に付きません。
それどころか、苦手なものだからこそ失敗も多く、失敗を繰り返す事でさらに自信喪失へと繋がってしまう事もあります。
1度失くした自信は、簡単には取り戻せません。
子供が達成感を感じられるように。。。
親は、子供には何でも出来て欲しい、何にでも挑戦して欲しい。
そう願う事は自然ですし、それ自体は悪い事ではありません。
ですが、周りと比べたり、苦手なものへの挑戦を押し付けるのでは、子供自身の意欲が湧かず、長続きはしません。
人並に出来る事を意識するよりは、子供にとって得意な事をもっと伸ばしてあげる方が、ストレスも少なく、子供自身の武器にもなります。
さらに、時間も労力も無駄にはなりません。
子供に「出来た!」という達成感や喜び、成功したという体験を何度も経験させてあげることで、自分に自信が持てるようになり、いずれは苦手なものにも挑戦していけるようになるでしょう。
幼少期の習い事は親目線で選ぶのではなく、子供自身が楽しく続けられるものや、興味を持っているもの、好きな事や得意な事を伸ばしてあげられるようなものを選ぶと良いですね。
子供によっては、ストレスの種になることも・・・
子供のためを思って通わせはじめる習い事ですが、子供が喜んでいるかといえば、必ずしもそうとは言えません。
なかには、ストレスを感じて下記のような症状が出てしまう子もいます。
習い事をやめたい、行きたくないと訴える
習い事がある日に体調が悪くなる
夜泣きやおねしょの回数が増えたり、オムツ卒業後にトイレの失敗が増える
上記のような、「習い事がいや!」という子供の心情が分かりやすい時は良いですが、とても分かりにくいサインを出して訴える子もいます。
例えば、習い事のある日にちを異様に気にかけて聞いてくる、急にわがままを言う、わがままな態度になるなど、習い事を嫌がるサインとは思えないようなサインを出してくる子供もいるのです。
想いを伝えられない子もいる
ある程度の年齢の子供であれば、自分の口できちんと説明が出来るのでしょうが、まだ言葉が拙い幼い子供だと上手く言葉に出来ず、その子のストレスが何か分からない事もあります。
親がストレスの原因に気付いてあげる事が出来れば良いですが、原因がつかめない時もあります。
そんな時には、「何か嫌な事があるんだな」と察知して、何が嫌なのかは分からなくても、その子の気持ちを汲み取ってあげるような声掛けをしてあげると良いようです。
親が「嫌なんだね」と言葉をかけて、気持ちに寄り添ってあげるだけで、子供の心が穏やかになる場合もあります。
習い事をやめたいと言い出した時には
親が習い事を続けて欲しいと思っていても、子供も同じ気持ちとは限りません。
「もういや」「やめたい」「行きたくない」そう訴えてきたら、どうするでしょう?
子供が自分からやりたがって始めた習い事だけど、やめたいと言うならやめさせてあげようか・・・
もし、そう思うのでしたら、少し待ってみて下さい。
自分の希望でやり始めた事を、嫌だと言われたからといって親があっさり承諾してしまっては、子供の教育にもあまり良くないですよね。
もし、やめたい、やりたくないと言い出したら、すぐには結論を出さずに様子を見ても良いのではないでしょうか?
明確な理由もなく、何だか行きたくないと言っている場合も考えられます。
そういった理由の時には、少し休むと次の時には、あっさり習い事に行くと言ってくる事もあります。
大人でも、特に理由はないけど、何となく気分が乗らない事もありますよね。
頑張る理由を作ってあげるのも1つの方法
親が子供に、習い事の目標を提案するのも効果的かもしれません。
目標があれば頑張れますし、何のために習い事に通っているのかも自分で分かるようになります。
目的意識がはっきりしている方が、物事は続けやすいのです。
また、1度目標を設定すると、目標が達成できた後も習い事を続けてくれるかもしれません。
自分より小さい子が出来るのに、自分は出来なくて劣等感を抱いている子に対しては、「こんなに頑張ってきたんだよ」と、子供が頑張ってきた過程を示してみましょう。
結果がついてこなくても、頑張った過程は無駄にはなりません。
「頑張れ」は、時にプレッシャーを与えてしまう言葉ですので、「ママがついているよ」「応援しているよ」という声の掛け方が良いかもしれませんね。
息子たちの習い事
我が家は子供が2人いますが、長男は通信講座を受講しています。
当時4歳だった長男が、DMの付録を見て「これやりたい!」と言い出した事がきっかけでした。
はじめは、「子供は飽きっぽいから、まず様子をみよう」と思い、少し様子をみましたが、頑なに「やる!」と言い続けていました。
そこで、自宅にあったひらがな練習帳を2週間毎日コツコツやる事が出来たら受講する、と約束したところ、飽きっぽい長男が、自分から毎日継続して取り組んでいました。
約束通り続けられたので、受講を始めてもう1年になりますが、毎月楽しみながら取り組んでいます。
いまの時代英語が喋れた方が良い、と思っているママさんは多いと思います。
お子さんの方から「やってみたい!」と言い出して貰えるような、親の関わり方が出来ると良いかもしれません。
自分から興味を持って、やりたいと言い出した勉強は、今も自主的に続いています。
それを見て、やはり子供自身のやる気って大切なのだと感じました。
せっかく、お金を払って学びの場を得ているのですから、どうせなら楽しんで取り組める方が長続きしますよね。
子供というのは、日々成長しています。
親としての気持ちを少しだけ抑えて、子供の気持ちに寄り添ってあげると、お互いの絆も深まっていくと思いますよ。