個人差はありますが、おおむね2歳前後には多くの子供はパパやママとの会話のやり取りが出来るようになります。
言葉を聞いて、自分で話すという事は成長に伴って自然に出来るようになりますが、知らないうちに文字の読み書きもいつの間にか出来るようになっていて驚いた事はありませんか?
文字を覚えるようになるのはいつ?
ひらがななどの文字を覚えるタイミングは?
同年代のママ友から、子供が文字を読めるようになったと聞かされて焦ってしまうママもいるのではないでしょうか。
幼稚園ではお勉強の時間がある場合もあり、早く覚えさせなくてはいけないと焦ってしまいがちです。
多くの子供は小学校入学前の3~6歳頃に文字を覚えるようです。
個人差は当然ありますが、文字に興味を持った時が覚え時です。
どうやって文字を覚えたの?
先輩ママの声を集めてみました。
・電車の絵本や図鑑から文字を覚えた(6歳男の子)
・エレベーターの階数から、文字より数字を先に覚えた(5歳男の子)
・持ち物の記名から、お友達の名前の文字を覚えた(4歳女の子)
・ひらがな積み木で名前を作っているうちに少しずつ覚えた(3歳男の子)
・お友達とのお手紙交換の仲間に入りたくて1週間ほどで覚えた(5歳女の子)
興味をもったものや、自分の好きなものをきっかけにして文字や数字を覚える子供が多いようです。
家の中にあるものや保育園にあるもの、公園やお店などにあるものをきっかけにして覚える場合もあり、無理に教えるよりは自然と覚える方が覚えるのも早いようです。
文字をスムーズに覚えるためには、興味を持ったものプラス文字の組み合わせが効果的なようです。
息子の場合
我が家の息子の場合は、0歳から保育園に入園して毎日延長保育もしていたため、保育園の先生と1対1で過ごす時間が多くありました。
一番はじめに読めるようになったのは自分の名前で、保育園の記名などで何かと目にする機会が多かったからだと思います。
保育園で延長時間に絵本の読み聞かせやカルタ遊びを通して、3歳頃には50音の一覧をほぼ全部読めるようになりました。
ひらがなを先にマスターして、カタカナと数字をほぼ同時期に覚えました。
ほとんど保育園で覚えてきたので、家庭では4歳くらいからアルファベットを教えたくらいです。
お風呂に50音の一覧シートとアルファベット一覧シートを貼っていたら、興味を持ったようで自然と覚えていきました。
どうしたらスムーズに覚えられるの?
子供に早く教えなきゃ、とママが焦って教えようとしても覚えてくれず、ママもイライラしてしまいがちです。
スタートがゆっくりめの子供でも、覚え始めたらあっという間に覚えてしまいますので、焦りは禁物です。
文字を覚える基本は、読む事を覚えてから書く事を覚えます。
では、どうしたらスムーズに文字を覚えてくれるのでしょうか?
鍵を握るのは、単語の音節です。
「なまえ」という文字は、「な」「ま」「え」の3つの音節に分ける事が出来ます。
「なまえ」は読めても、「ま」だけを見せて「これは何て文字?」と聞くと、案外読めません。
これは、子供は文字を文字として認識しているわけではなく、文字を一つのかたちとして覚えているためです。
文字列を覚えさせようとするよりは、1つの文字に1つの音があるという事を子供が理解できれば、比較的すんなりと文字を覚えられるようです。
たとえば、1文字を見せながら「これは、あ、という文字だよ。ありさんのあだね」など、視覚と聴覚に訴えかけるようにすると効果があるようです。
覚えやすい文字、覚えにくい文字
子供によっても差はありますが、覚えやすい文字と覚えにくい文字があるようです。
形に特徴がある「は」「ふ」は覚えるのが早く、「さ」「ち」「へ」「く」など形が似ている文字は覚えにくい子供が多いようです。
また、「ば」「が」などの濁音や「ぱ」をはじめとする半濁音、「っ、ゃ、ゅ、ょ」などの拗音は五十音を覚えてから覚えます。
発音も難しく、小さい文字を大きい文字としてそのまま読んでしまう事も少なくありません。
正しい発音を繰り返し学習して会話をしているうちに身に付きます。
文字を書けるようになるのはいつ?
文字を読めるけど書けない、という子も多いですが、文字を書くためにはある程度の筆圧や手首を軸として手を動かす力などの運筆力が必要となってきます。
早くに文字を書けるようになる子もいれば、ゆったりと覚えていく子もいます。
手指の発達が未熟な3~4歳頃は、文字を書くための練習が必要な時期です。
まずはお絵かきや塗り絵などをする機会を設けて、ママがお手本に書いた文字を子供になぞって貰うなどして、書く練習をしましょう。
先輩ママたちの方法
・お風呂ポスター
・文字のブロック
・ひらがなカルタ
・ひらがな練習シート
ひらがなを書くという動作をマスターするためには、上記のような方法もあります。
直線と曲線を組み合わせて文字を書くという作業は、はじめてだと難しいものです。
なぞり書きであれば、形や書き順を覚える事が出来て、子供には有効です。
なぞり書き用の本や教材は書店や100円ショップで購入する事が出来ます。
お風呂ポスターは我が家も実践していますが、おすすめです。
文字を覚えるためにも役立ちますし、我が家はお風呂で息子とポスターを活用しながらしりとりをしています。
アルファベットやローマ字、日本地図などのお風呂シートもあるので、色々なものを覚えることができます。
遊びを通して文字を習得する時に役立つのが、ブロックやカルタです。
好きな形を作ったり、好きな文字を並べたりしながら覚えられます。
カルタも、子供が好きな絵柄やキャラクターのものを使用すると興味を持ってくれますよ。
ひらがな練習シートは、お勉強に慣れるためのはじめの一歩には最適です。
きちんと机で文字を書いて練習する習慣がつくと、小学校に入学しても勉強が苦痛になりにくいです。
電子機器の活用
ひらがなが覚えられるタブレットや、スマホのアプリなど、電子機器も文字学習に一役買っています。
ひらがなタブレットは、文字のボタンを押すと声で読み仮名を教えてくれて、クイズ機能があるものも多くゲーム感覚で取り組む事が出来ます。
知育アプリもさまざまな種類が出ていて、飽きずに楽しみながら覚える事が出来ます。
我が家の取り組み
息子が4歳の時に、私が出産や下の子の入院付き添いで1週間ほど家にいない事が何度かありました。
時々面会に来てくれていましたが、息子が毎日1通ずつお手紙を書いてきてくれるようになりました。
文字は読めても、書く事が出来なかったはずですが、先生に聞いたり、ひらがなシートを見たりして一生懸命書いてくれたようです。
それをきっかけに、その後も白紙の紙を見つけては文字を書くようになり、五十音一覧シートを見ながら書くといいよとアドバイスをしたところ、シートを見ながら自分で書くようになりました。
お風呂だけでなく、子供が気軽に見たり出したりできる場所にも文字の一覧シートがあると便利です。
ひらがな練習帳も本人の希望で購入して、1ページ終わったらご褒美にシールを貼るというやり方を続けていたら、だいぶ書けるようなりました。
うちの子の場合は、ひらがなより数字とアルファベットの方が習得が早かったです。
子供はサインを出しています。
子供に興味のない事をさせようとしても難しいですが、好きな物、興味あるものなら驚くほどの早さで習得してしまいます。
「これ何て読むの?」「この文字はどう書くの?」などと子供が聞いてきたら、文字に興味を持ったサインです。
親も一緒に読んだり書いたりしてあげると、子供も喜んで真似をします。
楽しみながら覚えるものは身に付くのも早いです。
また、我が家もそうですが、下の子がいると上の子は責任感が芽生えるのか、文字を一生懸命練習して、下の子に絵本を読んでくれるようになりました。
子供の「これ興味あるよ」というサインを見逃さず、うまくやる気スイッチを押す事が出来れば、スムーズに文字を習得する事が出来ますよ。