子育てをする中で、多くのママが頭を悩ませるのが「夜泣き」と「イヤイヤ期」です。
あやしてもあやしても泣き続ける我が子に、ママの方が泣きたくなってしまったり、イヤイヤばかり言う子供を見て「育て方が悪いんじゃないか」と周りに言われたり。。。
一生懸命育てているのに、「あたしの子育て、間違っている・・・・」と思って、落ち込んでしまいがちです。
ママにとっては辛い夜泣きやイヤイヤも、ママが悪いのではありません。
最新の脳科学で、原因は脳にある事が分かりました。
夜泣きの原因
最新の脳科学で分かってきたのは、夜泣きは赤ちゃんの脳が未熟である事が原因の1つであるという事です。
自然界に生きる動物は、生まれながらに脳が成熟した状態で生まれてきます。
ところが、人間だけは脳が未熟なまま生まれ、成長に伴い3~5倍に成熟していきます。
なぜ脳が未熟だと夜泣きに繋がるの?
赤ちゃんはお腹の中にいた頃、浅い眠りと深い眠りを交互に繰り返しており、夜の方が浅い眠りが多いのです。
母体へ負担をかけないために、ママが眠っている夜に活動するようになっています。
赤ちゃんの脳は未熟だからこそ、生まれてからもお腹の中にいた頃の睡眠リズムを繰り返します。
もともとはママの負担を軽くするためのリズムが夜泣きの引き金となり、かえってママの負担になってしまうのです。
夜泣きが、本来はママへの優しさからくるものだと考えると、辛いだけの夜泣きも少しは違った見方が出来るかもしれませんね。
2歳頃に見られる「イヤイヤ期」の原因
イヤイヤ期には、脳の前頭前野という部分が深く関わっています。
学習や記憶、判断を司り、欲求や衝動を抑える働きも持つ前頭前野ですが、2~3歳頃はまだ発達途中のため、抑制機能が働きません。
これが、いわゆるイヤイヤ期の原因です。
人間の脳は、10年近くの歳月をかけてゆっくりと成長していきます。
その過程で2歳頃になると言葉を習得し、自我が目覚めて、「これがやりたい!」という欲求が湧いてきます。
でも、欲求を自制する前頭前野がうまく働いていないので、自制や我慢が出来ません。
それなのに、大人からは制止されたり、怒られたりしてしまいます。
欲求を実現出来ない怒りが、「イヤイヤ!」という行動に現れるのです。
キレる大人
近年、ちょっとした事ですぐに「キレる」人が多くなりました。
その理由として、幼少時のイヤイヤ期を自制できるようになるまで乗り越えてこなかったか、自制できる道を通らなかったからではないかと言われています。
子育て中のママやパパには、まさに試練に感じるイヤイヤ期ですが、子供の脳が発達していなくて、我慢が出来ないだけなのです。
イヤイヤ期という名前も親目線でつけられたもので、子供からしたら、頑張って自己主張をしているだけなのです。
夜泣きもイヤイヤも、誰もが通る通過点
人間は誰もが、理由の分からないことには不安を覚えます。
初めての子育てで直面する子供の反応すべてが、新米ママにとっては未知との遭遇に等しいです。
仕組みや理由を知らなければ、不安だけが増えて、自分の子育てに自信が持てなくなってきます。
「きちんと育てられているのかな・・・」
大丈夫です。
夜泣きやイヤイヤがあるという事は、きちんと成長の通過点を通って、順調に育っているという事なのです。
自信を持って下さい。
夜泣きやイヤイヤは、子供が自分をコントロールするために一生懸命頑張っているのだと考えれば、少しは優しく接する事が出来るかもしれません。