お腹の中にいる時から、赤ちゃんは人の声を聞き分けているとよく言われます。
いつも聞いているママやパパ、家族の声は赤ちゃんにとって心地よいものだそうです。
「赤ちゃんの脳への刺激になるし、たくさん話しかけてあげると喜ぶよ」
と勧められるものの、会話のキャッチボールが出来ない赤ちゃんにどう話しかけていいのかわかりませんでした。
赤ちゃんが生まれるまでは無口なママ
赤ちゃんへの話しかけに悩んだ私は、結局恥ずかしくて、ほとんどお腹の中の赤ちゃんに話しかける事が出来ませんでした。
時々、お腹をさすりながら「ママだよ。分かる?」という言葉を口にしたり、あまり意味のない鼻歌を歌ったりする程度でした。
赤ちゃんの動作にコメントをつける
笑顔を作る事や人との会話のキャッチボール自体が苦手で、会話がなくても全然平気なタイプでしたが、赤ちゃんが生まれてからは不思議と口数が多くなりました。
まず、赤ちゃんがやる事にいちいち感動します。
授乳をしては「上手に飲めたね!」と褒めまくり、笑顔を見せてくれたら「にこにこして良い子だね~!」と褒めながら頭を撫でています。
「赤ちゃんに何を話そう?」と考えると、悩んでしまい無口なままで終わってしまいますが、赤ちゃんの動作や表情に独り言のようにコメントをつけ続けます。
行動の実況中継をする
生理的微笑ではなく、赤ちゃんが笑ってくれるようになってからは、何とか笑顔を見てやろうとママも必死です。
「これからこちょこちょするよ~」と言いながら赤ちゃんをくすぐったり、「あんよの運動するね」と言いながら足を持って自転車を漕ぐような動きで動かしたりしています。
赤ちゃんから返答はありませんし、毎回笑顔を返してくれるわけではありませんが、声を上げて笑ってくれたり、笑顔が見えたりしたら、してやったりです。
上の子にも出来ることを見つける
私が不思議なテンションで赤ちゃんと接しているのを見て、長男も私の真似をしてきます。
「お兄ちゃんなんだ」という感覚が強くあるようで、赤ちゃんとスキンシップを取りたくて仕方ないのです。
発語の真似っこ
赤ちゃんの発した「あー」「うー」などの言葉を真似っこします。
そして、「いま『あー』って言ったね。何か見えたのかな?」と、自分の想像を付け加えて話しかけます。
長男はこれが気に入ったようで、赤ちゃんが声を発する度に「うーなの?お兄ちゃんが近くにいて嬉しいんだね!」と都合の良い解釈をしています。
意外と会話(?)のキャッチボールが弾むようで、兄弟で何かしら喋っている事が多いです。
絵本やおもちゃの解説
子供には申し訳ないと思いつつ、あまり絵本の読み聞かせは出来ていません。
たまに時間が取れた時に絵本を少しだけ読むのですが、長男が文字を読めるようになってからは敢えて長男に任せています。
私が次男を抱っこして、長男が紙芝居風に絵本を読んでくれます。
「これがこうなったんだよ。すごいね」と絵本を読みながら次男に話しかけもしてくれるので、次男も長男の動きを目で追っている事が多くなりました。
おもちゃで遊んでいる時にも、次男を遊んでいる場に連れて行っておもちゃを見せ、長男が自主的に解説をしてくれています。
上の子でも出来る事を見つけてあげると、上の子も喜んでやってくれますよ。
無理に喋らなくても大丈夫です
赤ちゃんのやる事や発する言葉のすべてに反応する必要はないですし、無理に喋り続ける必要もありません。
赤ちゃんの脳に関する研究によると、赤ちゃんの発した声に100%反応してしまうと、赤ちゃんでも飽きてしまうそうです。
あまりに放置するのは良くありませんが、静かに落ち着いて過ごす時間も必要なのだそうです。
望ましいのは、赤ちゃんの声などに80%くらいは反応を返してあげると良いようですよ。
ボディタッチも方法の1つ
会話をしなくても、優しく微笑みかけてあげたり、抱っこをしてあげたり、手を繋いであげたりするだけでもスキンシップがはかれます。
人肌の温もりは、赤ちゃんにとって心地よいものです。
抱っこしながら頭をそっと撫でてあげるだけで、ウトウトして眠ってしまう事もあります。
スキンシップは何をしたら良いか分からない、と悩むママも、赤ちゃんに人肌の温かさを伝えてあげるだけでも立派なスキンシップだと思いますよ。
スキンシップで愛情ホルモンが分泌
赤ちゃんとスキンシップを取るとオキシトシンと呼ばれるホルモンが分泌され、人を信頼して愛する心が育ちます。
オキシトシンは愛情ホルモンとも呼ばれており、人間の愛情をコントロールして人間関係を良好に保ちます。
ママの肌のぬくもりや、優しい声掛けで赤ちゃんの心が安らいだ時にオキシトシンの分泌が促進されます。
また、赤ちゃんとスキンシップをとることで赤ちゃん自身は成長ホルモン分泌が促され、ママも母性を促すホルモンが分泌されます。
積極的に赤ちゃんとスキンシップをとりましょう。