やっと離乳食を開始した頃のママが気になるのが、歯の生え始める時期です。
歯がない赤ちゃんも可愛いですが、やっぱり歯が生えて、きちんとご飯を食べてくれたら嬉しいですよね。
赤ちゃんの歯を「いつ生えるの?」「歯並びは大丈夫?」と色々と気にするママも多いと思います。
歯がための使用時期
今までと違うぐずり方をしたり、突然夜泣きが始まったりするときは、歯が生え始めている時かもしれません。
「teething pain」という言葉が、欧米では日常的に使用されています。
tooth(歯)の複数形であるteethに現在進行形のingを加えたもので、painは苦痛や痛みを意味する言葉です。
直訳では「歯が生えてくる痛み」と言い、赤ちゃんは歯茎がむずむずして、ご機嫌が悪くなりがちです。
むずむずや痛みを解消しようとして、さまざまなものを口に入れたがります。
そんな時には、歯がためを与えてあげましょう。
最近では、いろいろな感触を楽しめるものや、保冷剤でひんやりする歯がためなど、赤ちゃんのための工夫が施された歯がためがたくさん発売されています。
乳歯が生え始める時期
歯が生え始める時期は個人差が大きいのですが、3~9ヵ月頃に生え始める子が多いようです。
乳歯は下の歯から生え始め、全部で20本生えてきます。
- 6から9ヵ月⇒下の前歯が生え始める
- 9から10ヵ月⇒上の前歯が生え始める
- 生後11から1歳頃⇒上下で4本の歯が生え揃う
- 1歳半頃⇒奥歯(第1乳臼歯が生え始める)
- 2歳頃⇒犬歯が生え始める
- 2歳半頃⇒奥歯(第2乳臼歯が生える)
全ての乳歯が生え揃うのは、2歳半から3歳半頃です。
虫歯を予防するために
大事な乳歯を虫歯から守るためには、どうしたら良いでしょうか?
一つずつご紹介していきます。
赤ちゃんの口の中に虫歯菌はいない
生まれたばかりの赤ちゃんの口内には、虫歯菌は存在しません。
虫歯になってしまうのは、親や身近な親族などの大人から感染してしまう事が原因です。
虫歯菌が口内に住み着いてしまうのは、1歳半から3歳頃までの間と言われています。
その頃に親などから虫歯菌が移ってしまうと、虫歯を発症するリスクが高くなります。
上記のような出来事があると、虫歯が移る可能性がありますので、やらないようにしましょう。
虫歯があるママやパパは、しっかりと治療をしておく事が大切です。
歯磨きの習慣
まだ歯が生えていない時期は、お手入れの必要はありません。
ただし、舌が白くなっていたり、口臭がしたりする場合には、濡らしたガーゼや綿棒などで優しく拭き取ってあげて下さい。
歯が生えてからは、大人が手伝ってあげながら歯磨き習慣を身に付けさせてあげましょう。
歯磨きを嫌がる子供はとても多いですが、歯磨き体操を一緒にやるなど、子供が喜びそうな工夫も出来ますよ。
定期的なフッ素塗布
フッ素塗布が虫歯予防に効果がある事が分かり、一般的に行われるようになりました。
乳児健診でも、フッ素塗布の無料券が貰える事があります。
フッ素塗布は歯に薬を塗るだけで痛みがないので、歯医者さんを嫌がる子供でも大丈夫です。
塗布する期間は個人差がありますが、おおむね半年に1回程度塗布をする場合が多いようです。
甘いものの与えすぎに注意
虫歯菌は、糖分が大好物です。
子供は甘いものやおやつが大好きですが、与えすぎないように気を付けましょう。
飴やお菓子などには糖分が多く含まれているので、おやつには果物や芋などの野菜を食べさせてあげましょう。
果物や野菜を嫌がる子供もいますが、ママが子供と一緒におやつを作るのも解決策の1つです。
大人が積極的に食習慣を見直すようにしましょう。
歯は一生のもの
時々、「永久歯じゃないから、乳歯のうちは虫歯になっても大丈夫」と考える人がいますが、間違いです。
乳歯の虫歯は、顎の発達や歯並びにも影響を与えてしまいます。
乳歯の虫歯が多くなると、永久歯も弱くなってしまい、年齢を重ねると歯がなくなってしまう可能性があります。
歯は一生使う大切なものです。
きちんとした歯磨きの習慣が、虫歯以外の病気の予防にもなるのです。
子供だけで虫歯にならないよう気を付ける事は難しいので、「まぁいいか」と思わず、周りの大人がきちんと歯の大切さを教えてあげましょう。
そして、ママやパパも虫歯にならないように、子供と一緒に歯磨きをする習慣をつけると良いかもしれませんね。